配置薬 2019 9 29

 昔、私の実家では、配置薬がありました。
箱の中に、一通りの薬が入っていて、
使った分だけ料金が請求される仕組みでした。
 これは、ビジネスホテルの冷蔵庫に似たような仕組みかもしれません。
ビールやコーラを飲むと、その料金が請求されます。
 配置薬は、3か月に1回、製薬会社の人がやってきて、
薬箱の中身を調べて、使った薬は補充して、料金を請求しました。
 最近、自動車は、「MaaS」ということをよく言われますが、
自動車の「配置薬」は、実現しないでしょうか。
 つまり、自動車メーカーが、
自動車を配置薬のように家庭に置いて、
走行距離の分だけ利用料金を請求する仕組みです。
ただし、この仕組みでは、儲からないかもしれません。
 消費者にとっては、お得な仕組みですが、
自動車メーカーにとっては、損な仕組みかもしれません。
 しかし、消費者側の潜在的なニーズは大きいでしょう。
一方、自動車メーカーにとっては、
毎日、自動車を通勤で利用する消費者を対象としたいでしょう。
 どこかに、お互いに歩み寄れる分岐点があるでしょう。
配置薬の製薬会社が利益を出していたからです。
 不人気の車を在庫として抱えるよりも、
「配置薬」にしたほうがよいかもしれません。
































































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